「正直微妙な気もするけど」

きょうは中期日程の発表日だったようです。
中学・高校を通していちばん仲の良かった友人K・Rから

岐阜薬科大受かった…
正直微妙な気もするけど行くかも

というメールが来ました。
彼の事例を元に、彼のことはもちろん、自分の進路についても考えてみようと思います。似たようなことは昔にも書いたことがあるので、自分の記事に自分の記事をトラックバックさせとこうと思います(笑)
http://d.hatena.ne.jp/umi_hiraki/20080309/1205053553
ぼくは岐阜薬科大学(以下、岐阜薬大と記述)がどんな大学かはまったく知らずなんとも言えないので、

おめでとう。(中略)進学するかどうかはメリットやデメリットを紙に書いたりしてよく考えてみて自分の意志で判断するのがいいと思うよ。自分の意思っていうのが重要で、周りの意思とか状況で決めるのはよくない。(略)行くのがいい。

と返しました*1。ぼくの中での答えは「行かないほうがいい」なのですが、(友人であるにも関わらず)そんなことを言えるわけもなく*2…「卑怯だなあ、おれ」と思っているところです。
K・Rは中学1年(もっと前?)のころから医学部医学科志望で、前期も医-医を受験していました*3。あまり勉強が好きではない彼ですが数学に非常に強く、客観的に見ると理工系学部に向いている人です。ひとつのことを除いては。
彼は医学部進学のために物理でなく生物を選択している*4ために慶応大学の理工学部*5はもちろん、国公立大の工学部系統の学部を受験することが事実上不可能です。だから、入試と言っても自分の希望ではなく生物で受験できるところを受けなければなりませんでした。難関大学理系で滑り止めとなるところがなかったわけです*6。そこで候補に挙がったのが岐阜薬大だったのだろうと推測しています。
彼個人の特性として、上述のように「あまり勉強が好きではない」点が薬学部や医学部に行く上でキーポイントになる気がします。これは法学部の一部の学生でも同じなのですが、国家資格をとるためにはものすごい量の勉強をしなければなりません。勉強がいくら好きでも医師国家試験や司法試験の勉強に萌えている人というのはあまり聞いたことがありません。
ぼくは理工系を希望しているので国家試験とはあまり縁がないかもしれませんが、その代わりに院試が待っています。そう考えると「勉強が好きでないなら、国家資格のための勉強があるような学部には行くな」という論理は成り立たなくなるわけですが、彼が生化に向いているかというと…*7
おそらく、彼は進学することになると思う。しかし、大学ってやっぱり勉強が好きな人が行くところなんだっていうのを再確認しました。しかも「好きだから」その学部に行くという理由では不十分で「向いているから」その学部に行くという感じでないとお先真っ暗ということも。

*1:前後で言っていることが矛盾しているメールです。

*2:友達の恋人が浮気していることを友達に言うか言わないか迷う感覚に近い。

*3:後期は出願していない。

*4:それが大きな勘違いである=物理でも医学部を受験できることは明白なのですが、高校一年次には分かるはずもなく、医学部っぽくてかつラクな生物を選んでしまいがち。2008/03/25追記:厳密には生物Iを。そのときに勉強しているのは生物Iだかか。生物IIはあきらかに物理よりも難しいし、範囲という範囲が存在しない。物理は力学・電磁気・あと何かという問題で的を絞りやすいが、生物はまったく絞れない。東大入試でも大問3問中、全てが分子生物絡みという年もありました。←そのときは分子生物学とくいだったので美味しくいただきました、が、本番でアレが来たら時間が足りません。

*5:早稲田大学の理工系学部も生物で受験できるところがありますが、物理よりも難易度設定がきつい気がします。

*6:東京理科大学の薬学部=理科は化学一科目のみは滑り止めめというにはかなりきつい。

*7:化学も生物も苦手。数学はかなり得意なのに…。