私見で申し訳ないが

JR岡山駅で25日深夜、岡山県倉敷市笹沖、県職員、假谷(かりや)国明さん(38)が線路に突き落とされ、列車にひかれて死亡した事件で、一夜明けた26日、逮捕された少年(18)=大阪府大東市=の父親(57)が、岡山市内で記者会見し、「他人に迷惑をかけるくらいなら、自分を傷つけてくれれば……」と涙を流し続けて謝罪した。
【事件概要】 ホームから落とされ男性死亡、18歳少年逮捕
 少年は派遣社員の父、パート勤務の母(56)と3人暮らし。会社員の兄(33)は独立しているという。一家は95年の阪神大震災兵庫県尼崎市の自宅が倒壊し、大東市に転居した。
 「(少年は)小学校、中学校といじめられてきた」。家から離れた高校に進学を決めたのも「中学からの知り合いがいないほうがいい」と判断したためという。中学卒業後、「一度だけ『いじめたやつらに復讐(ふくしゅう)したい』と話したけど、『そんなことをするな』と言ったら納得した」。高校での生活は楽しそうだったという。
 しかし、経済的な事情で進学を断念した。事件前日の24日夜、自宅で食事中、茨城県の連続殺傷事件のテレビニュースを見ながら、「こんなことするなよ」と声を掛けると、「うん」とうなずいたという。
 25日朝は、ゲームをして、仕事に出かける両親を見送った。1日1回は息子と携帯電話で話していた父は出勤後、電話をかけた。「就職活動、頑張れ」と励ますと、「はーい」と返ってきた。「普段と変わった様子はなかった」という。
 しかし、昼休みの電話には反応がなく、夜になっても帰宅しなかった。「自分の息子が許せない。被害者の方に本当に申し訳ないです」。父は最後まで頭を下げ続けた。
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 一方、少年は県警の調べに対し、家出について「進学希望があったが、経済的な理由でであきらめたことも理由の一つ」と供述。岡山駅に来たことは、「大阪を離れたいと思い、行く当ても確認せず、電車に乗った」と供述しているという。
 今春卒業した同府北部の府立高校によると、少年は休み時間に1人で本を読んだり、勉強しているタイプ。1年の時に「東大に行きたい」、昨年9月ごろには「京大医学部に行きたい」と話したが、学校側は学力的に難しいとアドバイス。クラスで1、2番目の成績だったため、別の国立大学への推薦入学を勧めたが、昨年10月ごろ、経済的事情で進学を断念した。
 昨年12月、「経理関係の資格を取って就職先を探す」と簿記3級の試験を受けたが落ち、就職先が決まらないまま卒業。卒業文集の寄せ書きには「3年間いろんな意味でいろんな事があって楽しかった」と書いていた。

理IIや京医を“志望”すれば別の国立大学へ不時着できると思うが。志望するのは自由。進学するのは通常、学力相応。
「少年がこんな身勝手な事件を起こす理由が考えられない・防ぎようがない」と専門家はのたまっているが、ぼくはそんな自称専門家(あるいは別分野の門外漢)は既存の知識だけを周りに押し付ける狭い狭い世界で頑張って欲しいと思う。というか、そういうことは飲み屋でやってほしい。朝っぱらから「考えられない・防ぎようがない」となどと、テレビで堂々と“諦め”宣言をされてもムナクソが悪いだけである。事件には同意できないが、事件を起こす真理的要因は種々あるわけで、それを「考えられない・防ぎようがない」と白旗を揚げていても解決には結びつかない。コメントのしようがないなら「難しい問題」くらいにとどめておく最低限の常識も欲しいところ。解らない問題に対してすぐに投げやりな結論を与える“有識者”に意見を求めるマスコミも意識を改めるべき。アタマ使えよ。と言いたい。
「考えられない」のなら、彼のようにいままでやってきたことを全て無にされてハローワークに行けばいいじゃないか。